idea factory from newspaper 2003 7 9

消費統計(consumption statistics)
 消費者統計は、どうやって消費者の動向を把握するのでしょうか。
消費者の消費活動は多様化しています。
今年のお中元は、インターネットで、お中元を注文した人が多いと聞きました。
確かに、デパートに行って、お中元を注文しようとすると、
混雑に不快な思いをしますし、
注文するのに、ずいぶん待たされます。
それなら、インターネットで、お中元を注文した方が楽です。
 旅行の申し込みも、インターネットで申し込むようになりました。
旅行代理店に行っても、混雑し、待たされます。
 農作物も、農家がインターネットにお店を開いて、
消費者が、インターネットで、新鮮な野菜を生産者から直接買うという人が増えました。
 パソコンなどのハイテク商品も、
インターネットに価格の比較サイトがありますので、
そこで、全国で最安値を調べて、インターネットで注文する人が増えました。
 さらにインターネットには、巨大な仮想店舗があります。
巨大な雑貨屋でしょうか。
巨大な仮想店舗に、星の数ほど、テナントが入っています。
 最近は、消費者が、「買う楽しみ」よりも、「売る楽しみ」を覚えました。
消費者が、インターネットで、フリーマーケットをやっています。
現実のフリーマーケットでも、消費者が、いろいろなものを売っています。
また、最近では、若者向けの古着ショップも、従来は大都市だけでしたが、
地方の主要都市でも、見られるようになりました。
 ともかく、消費者が、「売る楽しみ」を覚えたのです。
消費者がモノを売る市場規模は、かなり大きなものになりましたが、
この大きな市場を把握するものがないでしょう。
消費者が、「売る楽しみ」を覚えて、実際にモノが売れれば、
お金を手にすることができます。
 こういう市場を、第二次市場というのでしょうか。

バックアップ(backup tape)
 コンピュータのデータをバックアップするには、
最終的には、どうすると思いますか。
最終的なバックアップは、テープにします。
 今は昔ですけれど、昔話をひとつします。
夕方になると、大きな耐火金庫から、テープをカートにのせて運びました。
そして、オンライン処理が終わると、後処理が始まります。
後処理と行っても、バックアップ処理のようなものです。
貴重なデータが、テープにバックアップされます。
バックアップ処理が終わると、テープを金庫に戻しました。
この金庫は、大変、丈夫にできていて、
大きな地震がきても問題なし、
火事になっても問題なし、そう言われていました。
重要なデータが、地震で消えたり、火事で消えたりしては、困りますから。

いろいろな景気対策(economy-boosting measure)
 東証一部の時価総額が、今年、最安値を記録した時に比べて、
60兆円も増えたそうです。
10兆円規模の下手な公共事業を打つよりも、
株高にした方が、日本経済には、いい特効薬となります。
 中小企業も、株を、意外に多く所有していますね。
なぜ、中小企業が多く株を所有したのか、
その理由は別として、
少しは、中小企業を励ます材料になると思います。
 もちろん、公共事業は必要です。
しかし、今までの公共事業は、あまりにも、非効率的でした。
非効率の見本が、公共工事でした。
税金をドブに捨てた公共工事が、非常に多かった。
 効率のよい公共工事をしていれば、
日本は、もっと豊かになったのです。
 今後、公共工事を再開する条件として、
過去の公共工事を厳格に採点する必要があります。
非効率的な公共工事を行った者は、
過去にさかのぼって、責任を問うべきです。
日本は、退職すれば、責任を問わないという、
無責任社会です。
しかし、これは、犯罪なのです。
もちろん、犯罪者には時効がありますが、
しかし、この無駄な公共工事で、税金を浪費したという罪は大きい。
そんな簡単に時効を認める訳にはいかないのです。
辞めれば責任は問わないと言うならば、
これでは、モラルの低下が起きます。
過去20年間にさかのぼり、
過去の公共工事を厳格に採点する必要があります。
どうも、マスコミは過去を忘れる傾向にあります。